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精神安定剤によるタダシップの神経伝達物質への影響

2019年09月25日

タダラフィルはクエン酸シルデナフィル、バルデナフィルと並び、日本で主に使用されている勃起不全症治療薬の有効成分の1つです。
日本においてはシアリスという商品名で製造販売されています。
ただシアリスは処方箋医薬品に分類され、医師の診察の上での処方がなければ手に入りません。
ですから、海外の同一有効成分の製品を個人輸入して使用していらっしゃる方も多いです。
その輸入品の代表例がタダシップです。
ところでタダシップを精神安定剤と併用すると勃起の効果が減弱するという報告がありますが、これは精神安定剤の作用でコントロールされる神経伝達物質のアセチルコリンが関与しています。

アセチルコリンは自律神経系の副交感神経の神経伝達物質です。
このアセチルコリンの働きが強まると、血管拡張、血圧低下、心臓の機能抑制、徐脈、消化管機能亢進などの作用が現れます。
精神安定剤には抗コリン作用といって、アセチルコリンの作用を弱める働きがあります。
つまりこの種の薬によって血管は収縮します。
一方、タダシップの有効成分であるタダラフィルは血管に存在するホスホジエステラーゼVという酵素を阻害し、血管内のサイクリックGMP濃度を高めることで、血管拡張効果を示し、それにより陰茎部の血流量が増加し、勃起を引き起こします。
よって、タダシップと精神安定剤は血管に対して正反対の作用を示すということです。
これによりタダシップの効果は損なわれ、勃起効果が減弱するのです。

この対策ですが、タダシップ錠10mgを使用されている場合には、1回の使用量を20mgまで増量できるので、増量して効果を強めるというのも1つの策です。
ただし、20mgに増量する場合には10mgの使用で副作用等に対する忍容性が確認されてから、とされているので、いきなり20mgを服用するのはやめましょう。